2009年03月20日

マジコン

被害総額は3000億超との試算も。

今やニンテンドーDSは一人一台とも言えるほどの売れ行きを示している。
携帯ゲーム機であることの手軽さや,多様性があることが一つの要因かも。
ソフトも単純なものからタッチペンなどの特性を活かしたものまで多種多様。
過去のヒット作のリメイクをするのにも手頃なスペックで
あることも一因だと思う(→アゲイン)。

任天堂一人勝ちの一方で,各ソフトメーカーは危機的状況に陥りつつある。
それが「マジコン」と呼ばれるバックアップツールの存在。
本来はソフトのバックアップという目的のもの。
でも,バックアップできると言うことはコピーできると言うことになり,
これが大きな問題となっている。
インターネット経由で全てのDSソフトがダウンロードできる状態との事なので,
マジコン本体さえあればソフトはいらないと言うことになってしまう。
厄介なのは,著作権法で「私的複製は可能」と定められていること。
つまり,マジコン本体の購入は私的複製が目的なら合法となる。
当然,ソフトのダウンロードは私的複製ではないので違法。

過去にもパソコン上でファミコンソフトが出来るようになる
エミュレータ問題など,コピー問題は存在していた。
音楽業界でもMP3問題,CCCD騒動など複製が被害をもたらす事例がある。
でも,今回の一番の問題はインターネット上にソフト情報が載るのがとても早い点。
発売して数時間後には,もうダウンロードできる状態らしい。
さらに悪いことに,発売前からデータが流出してしまうケースも。
その被害総額の試算は3000億円。
違法サイトは無数にあるために法的措置を行うのは難しく,
今のところ,抜本的な対策は出来ていない状況。

確かに子供時代なら,そんな便利なものがあるなら是非欲しいと思っていたと思う。
まして不況下では,エンターテイメントの消費低下は必至の状況。
このまま行くと,大手メーカーといえども厳しい状況に陥るかも。
・・・でも,実はそれだけでは済まない深刻な事態が潜んでいる。
違法ダウンロードが横行すれば,売り上げの減少が進行し,
制作開発費なども縮小していく可能性がある。
当然,開発費が減れば面白いゲームが減っていくことに。
特に,莫大な開発費をかけるような大作ゲームが甚大な被害を受ける。
そうすると・・・結局,新しいゲームが出来ない状況に。
最近のリメイクブームもそんな闇が潜んでいるのかも。
折角,一人一台ペースで売り上げを果たしていても,これでは意味がないのでは?

先日,ようやくマジコンの輸入販売禁止と在庫廃棄を命じる判決が言い渡された。
ヤフオクなどでもマジコンの出店は禁止された。
でも,既に販売された分に関してはもうどうすることも出来ないのも事実。
これからの状況次第でDSの運命が決まる・・・かも。

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「マジコン」被害3000億円超との試算も 根本的解決策なしITmedia

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